逆子が戻らない…知っておきたい帝王切開の6つのリスク

   

「あれ?いつもと胎動の場所が違うような…」

長い妊娠期間中、そんな風に気づく妊婦さんも多いのではないでしょうか。

膀胱の方に胎動を感じる場合は、もしかすると赤ちゃんが逆子になっているのかも。

 

私は妊娠中期から逆子が戻らず、予定日より10日早く帝王切開で第一子を出産しました。

そんな私も赤ちゃんが逆子と診断された時は色々と不安で、検索魔と化していました…。

 

でも私のような例は本当に稀。

ほとんどの逆子は、出産までに自然に戻ります。

私の友人も健診で逆子と診断されても出産までには戻っている人ばかりです。

 

もし戻らなかった場合はあらかじめ日程を決めた予定帝王切開になる場合が多いですね。

 

「逆子ってどういう状態なの?」

「帝王切開になった場合のリスクにはどんなことが考えられるの?」

「メリットはあるの?」

 

今回はこれらについて、私の実体験を交えながらお伝えしていきます。

 

逆子ってどんな状態?

赤ちゃんは妊娠後期になると、

自分で頭を下にした「頭位(とうい)」という状態になり、出産に備え始めます。

それが出産の時期になっても頭が上にある状態のことを「逆子」と言います。

 

とは言っても、妊娠中期までの赤ちゃんは体も小さいですし羊水の量も多いので、

おなかの中をくるくるぷかぷかといろんな姿勢で漂っています。

想像すると可愛いですよね。

その時期までの赤ちゃんの半数以上が、逆子に一度はなっていることが多いそうです。

 

ただ32週を過ぎると赤ちゃんも大きくなり、羊水の量も減ってくるので

自然に頭が下向きになるのが難しくなってきます。

そうすると、お医者さんから逆子体操という赤ちゃんが下を向きやすくする為の体操の指示が出て、

それでも戻らなければ帝王切開を視野に入れた話が出てくることになります。

 

逆子の種類

逆子にも色々な種類があるのをご存じでしょうか?

簡単にご紹介しますね。

 

・ 全足位(ぜんそくい)

赤ちゃんが両足を伸ばして、立ったような状態

 

・ 不全足位(ふぜんそくい)

赤ちゃんが片足だけ伸ばして立ったような状態

 

・ 全膝位(ぜんしつい)

赤ちゃんが両膝をついたような状態

 

・ 不全膝位(ふぜんしつい)

赤ちゃんが片膝だけついたような状態

 

・ 単殿位(たんでんい)

おしりを下にして両足を上げている状態

 

・ 複殿位(ふくでんい)

お尻を下にして赤ちゃんがあぐらをかいているような状態

 

このように、赤ちゃんの姿勢によってそれぞれ名前が付いています。

 

私の子どもの場合は、単殿位というお尻が下にある状態でした。

いつエコーで見てもこの状態で、

「しんどくないんだろうか…」と心配になったりもしました。

でも羊水に浮いているのでしんどくはないのだとお医者さんや助産師さんに聞いて、

安心したのを覚えています。

 

逆子を戻すにはどうしたら良いの?

逆子を元の状態に戻す為には、主に4つの方法があります。

 

逆子体操

両膝と胸を床につけてお尻を高くしたり、

赤ちゃんの背骨の向きによって寝る方向を変えたりします。

おなかが張りやすい妊婦さんには、

逆に逆子体操をしないように指示されることもあります。

自己判断は禁物!必ず先生の指示に従ってくださいね。

 

外回転

お医者さんが妊婦さんのおなかの上に手を当てて、赤ちゃんを回す方法です。

でも胎盤がはがれやすくなったり、

おなかが張ってそのまま陣痛に繋がって早産になってしまうリスクがあるので

現在はあまり行われていないようです。

 

私は外回転が上手だと言われているお医者さんを訪ねて、

実際に試していただいたことがあります。

正直な所、おなかをかなり押すのでとても痛かったです…。

これでくるりと回ってくれたらまだ良かったのですが、

私の骨盤に赤ちゃんのお尻がすっぽりとはまってしまっていたので、

外回転は失敗に終わってしまいました。

私が痛いということは少なからず赤ちゃんにも負担がかかっているということなので、

ご検討される際は必ずかかりつけの産婦人科医にご相談ください。

 

鍼灸

鍼やお灸でツボを刺激することで、

胎盤の血流を促し、赤ちゃんの胎動を活発にする方法です。

 

私も鍼灸院に通って施術を受けていました。

確かに施術中は赤ちゃんがバタバタっと、これまでにないほど動き回ることが多く、

効果はあると感じられました。

私の場合は、骨盤にすっぽりと赤ちゃんのお尻がはまってしまっていたので

結局逆子は戻りませんでしたが、

血流を良くすることは赤ちゃんの成長を促すという効果もあるので、

出産直前まで続けました。

痛みもありませんし、ほっと一息つける時間でもありました。

 

声かけ

胎児の聴覚は発達が早いので、おなかの外側の声は聴こえているとよく言われていますね。

 

生まれたばかりの赤ちゃんがママの声に反応することはよくあることで、

これはおなかの中で一番聞いていた声だからです。

生まれてきてほしい時に

「そろそろ生まれておいでー!」と声をかけると本当に陣痛がきた!

というエピソードをよく耳にしませんか?

 

逆子になった際にも有効だと言われており、

「頭は下だよー!」

と声をかけ続けてあげると、ぐるんと回るのが分かったというママさんもおられます。

迷信のようで意外と効果が高いので、試してみてくださいね。

 

それでも逆子が戻らない時

色々なことを試してみても、稀に私のように逆子が戻らないこともあります。

逆子の状態での自然分娩は昔は良く行われていたそうです。

でもこれは実はハイリスク。

 

頭の大きい赤ちゃんは、頭から出てくることで産道を押し広げながら出てきます。

でも逆子の状態では頭よりも小さな足やお尻から出てくることになりますよね。

そうすると産道が十分に広がらず、頭が出てきにくかったりします。

また、へその緒が産道に挟まって圧迫されることも。

そうすると赤ちゃんに酸素が届かず危険です。

 

これらのことを避ける為に、帝王切開という手段が現在ではメインになっています。

 

予定帝王切開とは

帝王切開とは、おなかを切開して子宮から直接赤ちゃんを取り出す手術のことです。

最近では自然分娩でのリスクを回避する為に帝王切開での出産が増えてきています。

全体の約2割の赤ちゃんが帝王切開で生まれて来るのだそうです。

意外に多くて、少し気が楽になりませんか?

 

予定帝王切開は手術日をあらかじめ決めておく帝王切開を指します。

胎盤の状態や赤ちゃんの位置によって決められます。

逆子の場合もこの予定帝王切開となります。

赤ちゃんが十分に育っている場合、妊娠37週のうちに出産する場合が多いです。

 

また、お産が始まってから赤ちゃんやママにトラブルが起きる場合もありますよね。

そんな時は、その場でご家族や本人に許可を得て帝王切開での出産が行われます。

これを緊急帝王切開と呼びます。

 

帝王切開のリスク

帝王切開は赤ちゃんの命を守る為に選択する出産方法ですが、ママには少なからずリスクがあります。

どのようなものあるのかご紹介しますね。

 

入院期間が長い

自然分娩では4日〜5日で退院することができますが、

帝王切開ではおなかの傷の修復もあるので1週間〜10日ほど入院することになります。

 

肺血栓塞栓症のリスクが高くなる

長時間横になっていることで、血栓ができてしまうリスクが上がります。

近年では、術前に血栓防止の靴下をはいたり、手術翌日には起き上がって歩く練習をすることで防ぐことができるようになっています。

 

麻酔事故や癒着、輸血、感染症などのリスクが上がる

近年ではごく稀ですが、可能性で言うと自然分娩よりもこれらの確率は上がります。

また出血が多い時には輸血を行う可能性もあります。

 

新生児一過性多呼吸になりやすくなる

自然分娩であれば赤ちゃんが産道を通る過程で羊水を自分で吐き出すのですが、

帝王切開ではそれができないため、体内に羊水が残ってしまいます。

それが原因で一時的に赤ちゃんの呼吸が多呼吸になってしまうことがあるのです。

通常2〜3日で治り、障害が残ることはまずありません。

 

帝王切開の傷

おなかを切るので、下腹部にその傷が残ります。

産後1か月くらいまでは、傷がひきつるような感覚や、かゆみがあるかもしれません。

でも私も帝王切開での出産後6年が経ちますが、もうその傷はほぼ見えなくなりました。

今ではかゆみや違和感もありませんので安心してくださいね。

 

帝王切開への偏見がまだ残っている

とても悲しいことですが、未だに帝王切開への偏見が残っています。

「自然分娩でないと赤ちゃんへの愛情が生まれない」

「帝王切開だから楽して生んだわね」

など、心ない言葉をかけられる可能性はあります。

 

また、その言葉にママ自身が縛られてしまい、自分を責めてしまって

出産の思い出がとても嫌な記憶になってしまったりすることも…

 

私もそうなりかけたことがあります。

 

でも決してそんなことはありません!

赤ちゃんにちゃんと愛情はわきますし、おなかの傷は赤ちゃんを守った勲章です。

自信を持っていただきたいと思います。

 

予定帝王切開のメリット

帝王切開は手術なので、もちろんリスクも伴います

でも、実は次のようなメリットもあるのです。

 

  • 赤ちゃんのお誕生日をこちらで決めることができる
  • 時間が決まっている
  • 会陰切開をしなくても良い
  • 子宮脱、膀胱脱、産後の尿漏れなどの可能性が低い
  • 健康保険が適用される
  • 赤ちゃんに対して負担がなく、安全性が高い

 

赤ちゃんへの安全性が最大のメリットだと思います。

そう考えると、おなかの傷は赤ちゃんを守った証だと思えて少し誇らしくなりますよね。

 

逆子が原因で予定帝王切開になるかもしれないと不安なママへ

今回は、

 

  • 逆子とはどんな状態なのか
  • 逆子にはどんな種類があるのか
  • 逆子を直すための4つの方法

という逆子についての3つの豆知識と、

 

頭に入れておいた方が良い帝王切開のリスク、

 

  • 入院期間が長くなる
  • 肺血栓塞栓症のリスクが上がる
  • 麻酔事故や癒着、輸血、感染症などのリスクが上がる
  • 新生児一過性多呼吸になる可能性がある
  • おなかの傷
  • 帝王切開への偏見

 

以上6点をご紹介しました。

 

今、6年前の私のように逆子が戻らず焦っている妊婦さんがおられるかもしれません。

確かに、できることならおなかを痛めて自然に生みたいという願いは当然ですよね。

でも、最終的には赤ちゃんが生まれたいように生まれてくるのだと私は思います。

 

私の1人目の子どもは、26週というまだまだ回る余地のある段階からずっと逆子でした。

できる限りのことは試しているのに、それでも頑なに回らなかった我が子。

「私はおなかから直接生まれたいのよ!」

というメッセージだったのかもしれません。

 

そんな6歳の我が子は、自他共に認める頑固者です。

おなかの中にいるときから、そんな性格だったのかもしれませんね。

それでも元気に育ってくれています。

そしてお風呂で薄くなってしまった帝王切開の傷跡を見せて、出産の時の話をしたりします。

「あなたは命の扉から生まれてきたんだよ」と。

 

どんな出産方法であっても、子どもが無事に生まれてくれて、元気に育ってくれればそれまでの悩みは吹っ飛びますよ。

自然分娩であっても帝王切開であっても、

ママは赤ちゃんを命がけで生むのには何ら変わりありません。

 

知識として備えておきたいことを今回はご紹介しましたが、

どうか不安になりすぎず、

 

「あなたはこの姿勢が楽ちんなのね」

「ママの心臓の音を近くで聴いていたいのかな?」

 

と心を楽にしてお過ごしくださいね。

 

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