ワークライフバランス、海外と日本の違いとは?

      2018/06/10

「ワークライフバランス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
「ワークライフバランス」とは、就業しているひとの仕事と生活の両立についての用語で、仕事も生活も共に充実したものになれることを目指す考え方です。
今回は、仕事と家庭を両立しなくてはならないワーキングマザーの視点で、日本と海外のワークライフバランス事情を見てみたいと思います。

ワークライフバランス、キャリアの維持は?

まず、私も含めて、仕事をしながら子育てをしているワーキングマザーが抱えている悩みは、おそらく自分のキャリアをどうするか?ということではないでしょうか?
私自身は、子供二人を育てている身ですので、仕事を取るか、家庭を取るか・・ということは、身を以て体験しています。
例えば、日本では、正職員であるためにはフルタイム勤務であることが前提です。
フルタイム勤務は多くの場合、月曜日から金曜日まで週に40時間働かなければなりません。
一方、未就学児のお子さんがいる場合、朝の8時半から5時半までの勤務が難しいことがあります。保育園への送迎、送迎後のお世話、家事、炊事、諸々を毎日こなすのは大変です。
周囲に、祖父母がいる場合には協力してもらうこともあるでしょう。
私の場合は、夫側も自分も母親がおりませんので、高齢の祖父たちには孫の面倒はとても荷が重いようです。
家族から協力が得られない場合に、勤務調整をするのは多くの場合、女性側になります。
つまり、女性が、時短勤務やパートタイム労働へ切り替えたりすることが多くなります。
私も、現在時短勤務をしている身ですが、時短勤務って周囲の目がとても気になるんですよね。同僚は働いている中、早い時間から「お先に失礼します」と言わなくてはいけない。自分が抱えている案件を同僚へお願いしなくてはいけない。
優しく理解のある職場であっても、そうした「申し訳なさ」は残ってしまいます。
時短勤務や、パートタイムへの変更などを余儀なくされると、こうした精神的な辛さに加えて、これまでのキャリアが止まってしまうという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
キャリアを維持すること、それから子供たちの世話をすること、この二つを両立させるためには、様々な資源の活用が重要になってきます。しかし、日本の場合は、こうした資源は多くありません。これまでは家族が主体となってサポートしてきた経緯があるからでしょうか。子供を預ける資源は日本に比べて海外は多く、ベビーシッター、同居して面倒を見てもらうナニー、一時託児所など様々あると言われています。
また、預けることへの抵抗感が日本人にはありますよね。「子供を置いて、出かけるなんて」と後ろめたさを感じてしまいます。けれど、海外で支援が充実している国の多くは、子供は子供、親は親、と区別されていることが多く、シッターに預けて出かけることも一般的です。
以前、神田うのさんがシッターに預けている記事に対して、「子供がかわいそう」と言った意見が上がったのが記憶にあります。日本では、親は子供の面倒をみて当たり前、仕事やキャリアを犠牲にして当たり前、という風潮がどこかにあります。それが、私たち女性の首を閉めているような気がしますね。

海外にはどんな制度があるの?

欧州は、子育てしやすい制度が充実していたり、仕事をしながら子育てする環境が整っている場合が多いと聞きます。例えば、北欧では、週に40時間働くという制度は同じであるが、残業の概念がないこと、最低5週間の有給休暇取得が義務付けられている、というのだから・・驚きます。日本は、長くても20日のことが多いし、有給休暇を取らずに繰り越すケースも多いです。
子供の病気で年休消化すると、あっという間に有給は無くなりますよね。
5週間なんて、羨ましい限りです。
1993年にスウェーデンで導入された「パパ・クオータ制度」では、両親が共に育児休業を取ることが求められていて、父親が育休を取らなければ、母親もその権利を失う、と言います。つまり、必ず取ることを求められます。これって、父親が育休を取りやすくする制度だと思うんですよね。
給与も100%支給される!素晴らしい制度だと思います。
日本では確か、67%でしたね。しかも半年後にはそれが50%まで引き下げられます。
子育てってお金がかかるもの。「早く復帰して稼がなくては」と考えてしまいますね。
こうした焦りも、精神的な負担です。家庭生活において特に大切な子育て時期は、家庭を優先できるような政策、支援、資源が必要だなぁと常々感じています。

まとめ

ワークライフバランスについて、ワーキングマザーの視点でお話ししました。海外、特に欧州は日本に比べ、支援も多く、文化的な背景から仕事と家庭を両立しやすいと言われます。私たちが日本でバランスをうまく取るためには、家庭での大切な時期には特に家庭を優先できるように、海外の考え方(例えば子供を預けることに前向きになる)をうまく取り入れるといいかもしれませんね。

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