妊婦の貧血が難産の原因に!?赤ちゃんも巻き込む悪影響と対策とは

      2018/06/10

「貧血気味ですね」

 

妊婦健診で定期的に血液検査をしますよね。
その結果を見て、お医者さんにそう言われたことはありますか?

妊娠すると、3人に1人は貧血と診断されるほど、貧血はポピュラーなトラブルです。

 

 

私も2度の妊娠を経験していますが、その両方ともで貧血気味と診断されてしまいました。

幸い私は軽度で、出産の頃には解消していましたので、
「たかが貧血でしょう?」
と高をくくっていました。

でも、助産師さんから、
「重度の貧血になったら妊婦さんだけではなく赤ちゃんにも影響するのよ!
と言われてぞっとしたのを覚えています。

「え?赤ちゃんにも?!」と聞き返したほどです。

 

大切な赤ちゃんにも影響を及ぼすと知ったからには、対策を取らずにはいられませんよね!

 

今回は貧血が母子に及ぼす影響と、その対策方法をご紹介していきます。

妊娠すると貧血になりやすい原因は?

妊娠すると、妊婦さんの血液を通しておなかの赤ちゃんに栄養や酸素を送るので、血液量が増えます。

 

成人女性の場合、未妊娠の時の血液量は平均4リットル。
妊娠すると、これが出産までに3~4割増えて、5.2〜5.6リットルもの量になるのだそうです!

かなりの増え幅ですね。

 

でも、血液中の水分は増えても、血液中の成分が同じ割合で増えるわけではありません。

ようは、血が薄まったような状態になるわけですね。
このため、妊婦さんは鉄欠乏性貧血、いわゆる貧血になりやすいのです。

 

この貧血が進むと、動悸や息切れ、疲れやすいなどの症状が出てきてしまいます。

妊娠中期以降はより貧血になりやすい!

赤ちゃんが自分の血液を自分で作り出すようになる中期(16週〜27週)以降は、鉄分など血液を作る材料の必要量がグンと増えます。

母体も赤ちゃんに鉄分などの栄養分を十分に供給しようとする為、なおさら妊婦さんは貧血になりやすいのです。

重度の貧血が赤ちゃんに及ぼす影響とは?

これまで見てきた通り、赤ちゃんはママの血液から酸素や栄養素をもらっています。

妊婦さんの血液が赤ちゃんの命綱であると言っても過言ではないこの状況で、妊婦さんの貧血が重症化するとどうなるのでしょう。

下にまとめてみます。

 

赤ちゃんも貧血になる、発育が悪くなる

妊婦さんが貧血になると、赤ちゃんにも血液が十分に行き届かないために、赤ちゃん自身が貧血になったり、発育に影響を及ぼしたりします。

 

早産のリスクが上がる

最近では医療技術の発達によって、早産で生まれてきた赤ちゃんも元気に育つことができます。

とはいえ、やっぱり一番良いのは正産期まで妊婦さんのおなかの中ですくすくと育つこと。

貧血のせいで早産になってしまったら、妊婦さんの心にも傷が残ることも・・・。

 

常位胎盤早期剥離のリスクが高まる

早産もそうなのですが、血液中のへモグロビン量が一定以下になると、出産前に胎盤がはがれてしまうリスクが上がるというデータがあるのだそうです。

こうなると大出血で母子ともに大変危険です。

 

微弱陣痛で苦しむ

貧血による体力の低下でお産がなかなか進まず、分娩時間が長くなる可能性があります。

 

弛緩出血してしまう

分娩後の子宮の収縮がうまく行かず、大量に出血することです。

貧血が進んだ状態で出産に臨むと、こんなトラブルを招く可能性があるのですね。

 

産後の回復が遅れる

出産は大量の血液を失います。

貧血はその状態に拍車をかけているのと同じことですので、産後の体調にも影響を及ぼします。

私も軽度の貧血で上の子を帝王切開で出産したのですが、それでも産後はめまいと立ちくらみでなかなか立ち上がることができませんでした。

心配するほどの貧血ではなかった私ですらそうだったのですから、重度の貧血のママさんだったらもっとしんどいのだと思います。

 

母乳の出が悪くなる

母乳も血液によって作られています。
その血液が足りない状態だと、母乳も十分に作られないのですね。

特に赤ちゃんに初めてあげる初乳には、免疫成分と豊富な栄養がたっぷり詰まっているので、ぜひ赤ちゃんに飲ませてあげたいですよね。

その為にはまず貧血を予防、改善することがとても重要だと思います。

貧血は食事でも改善できる!

ある一定以上の貧血になってくると、鉄分を補う薬を服用したり、直接注射するなどをして改善させなければなりません。

でも、軽度の貧血であれば食事で改善することができます。

 

例えば納豆、ひじき、ほうれん草、小松菜、あさり、レバー、プルーンなど、鉄分が豊富に含まれている食物はたやすくイメージできますね。

 

「それならこれらのものを通常通り食べていれば貧血は防げるのでは?」
と思いませんか?

残念ながら、鉄分は食物を通して取り込んでも、体内へ吸収されるのはおおよそたったの10%なのです・・・。

この吸収率の低さでは、普段の食事で十分な量を摂るのが難しいのです。
妊娠中期以降は特に鉄分をより意識的に多く摂る必要があるんですね。

鉄分の吸収率を上げるもの、下げるもの

タンパク質

血液成分のヘモグロビンは、鉄分とタンパク質が結びついてできているのをご存じですか?

より効率的に貧血を改善する為には、鉄分を多く含む食材とタンパク質を組み合わせて摂ると良いですね。

 

ビタミンC

ビタミンCは、鉄分の吸収率をアップする為に必要不可欠です。

例えばみかんやイチゴ、ブロッコリーなどを、鉄分を含む食材やタンパク質と一緒に食べると効果的です。

 

タンニン

緑茶や紅茶、コーヒーに含まれるタンニンという成分は、鉄分の吸収を阻害する働きを持っています。

いくら鉄分を効率的に摂取していても、これらを同時に飲んでいては意味がありません。

食後すぐに飲みたくなるものばかりですが、ぐっとこらえて、少し時間を置いた食間に飲むようにするのがおススメです。

少しの心がけがママと赤ちゃんを救う!

今回は、妊婦さんの貧血が、母子にどのような影響を及ぼすかについてお伝えしてきました。

 

  • 赤ちゃんも貧血になる、発育が悪くなる
  • 早産になる
  • 常位早期胎盤剥離のリスクが高まる
  • 微弱陣痛で苦しむ
  • 弛緩出血してしまう
  • 産後の回復が遅れる
  • 母乳の出が悪くなる

 

皆さんはこれを見て、どう思われましたか?

私は、とても怖くなりました。
「こんな大変なことになりうるの?」と…。

中には命に関わることもありましたし、赤ちゃん自身に影響するものもありました。

 

もちろん産婦人科のお医者さんも、血液検査の結果を見ながら手は打ってくれますが、
「あの時ちゃんと気をつけていれば…」
とママが自分を責めるようなことには絶対なってほしくないのです。

 

たとえ今のところは貧血と言われていなくても、どうか食事で鉄分をより効率的に、そして意識的に摂って出産に備えてくださいね。

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