妊娠中に料理酒使用はタブー!?知っておきたいアルコールの4つの豆知識

      2018/06/10

おなかの中で大切に大切に育てている赤ちゃん。
その愛おしさと責任感から、ちょっとしたことが心配になったりしますよね。

「背伸びってしてもいいのかな?」
「この内服薬、本当に飲んでいいのかな?」
「このお刺身は食べてもいいのかな?」
など、赤ちゃんへの影響がとても気になってしまいます。
心がお母さんになってきている証ですね!

2度の出産経験がある私も、ちょっとしたことが気になってしまい、
ネットで調べまくっていた時期がありました。
その中の1つが、
「妊娠したら飲酒はダメだよね…あれ?料理酒は使っていいのかな?!」
という疑問でした。

今日は同じように悩むプレママさんたちのお役に立てるよう、
その時調べたことをまとめてみたいと思います。

なぜ妊娠中に飲酒はダメなの?

おなかの赤ちゃんは、母体の胎盤とへその緒を通して栄養分をもらって育っています。
お母さんがお酒を飲むと、そのアルコール分が胎盤とへその緒を通して赤ちゃんに届いてしまいます。
そうするとアルコールを分解する肝臓が未熟な赤ちゃんは、
心身の発育に障害が残ってしまうリスクが上がってしまいます。
この母体の大量の飲酒による胎児への様々な影響を、「胎児性アルコール症候群」と言い、
その影響は具体的に下のようなことです。

・ 出生時の低体重、低慎重などの発育の遅れ
・ 頭囲が小さい、奇形、顔面の形成不全などの特異な容姿
・ まっすぐに歩くことができない、難聴などの身体的な障害
・ 注意欠陥多動性障害(ADHD)
・ うつ病

このように胎児性アルコール症候群は乳幼児期だけでなく、
成長した後にも大きく障害を残してしまう可能性があるのです。

そしてこれには根本的な治療法はありません。
つまり、胎児性アルコール症候群を防ぐ為には、お母さんが飲酒をしないこと。これに尽きるのですね。

確かにお酒を飲んで憂さ晴らししたい時は、妊娠中にだってありますよね。
周りの人が酔っぱらっているのを見て羨ましく思えてきたりもします。
私もそうでした。
でも、この事実を知ってお酒を飲みたいという気持ちはみじんも感じなくなりました。
自分にしっぺ返しがくるのではなくて、
子どもに影響するということに恐怖すら感じました…。

なお、妊娠に気づく前くらい初期は、適度な量の飲酒であれば赤ちゃんへの影響はないとされています。
「妊娠に気づく前に飲み会に参加してしまった!」という妊婦さん、安心して下さいね。

料理酒にはどのくらいのアルコールが?

料理酒は、米や米こうじに塩を加えて発酵させて、
料理にコクやうまみを持たせる為のものです。アルコール度数は11〜15%ほど。
これはワインやシャンパン、日本酒と同程度なので、なかなか強いアルコールだということが分かりますね。
煮魚や煮物など、和食にはこの料理酒が欠かせませんね。
また、洋風の煮込みやピクルスにはワインを用いることもあります。

妊娠中の料理酒…いいの?

前置きが少し長くなってしまいました!
本題の「妊娠中の料理酒は大丈夫?」という疑問について。
答えは「大丈夫!」です。
ただし、1つ条件があります。それは必ず加熱をしてアルコールを飛ばすこと。
これさえ守れば、妊娠中に料理酒を使用しても問題ありません。
ワインも同様です。

アルコールはもともと揮発性が高いですよね。
手に付ける消毒用のアルコールも、手にこすりつけるとすぐに乾きます。
アルコール度数が高いお酒ほど、加熱することによるアルコールの減少率も大きいのです。
結果的に料理に残るアルコール度数は1%未満だそうです。

どのくらいの時間加熱すれば大丈夫?

加熱をするとアルコールが飛ぶと書きましたが、
それではどのくらいの時間加熱すれば大丈夫なのでしょうか?

調理器具の大きさや火力、使用するお酒の量にもよりますが、
アルコールは78度以上で蒸発し始めると言われています。
ぐつぐつと沸騰するのが100度ですから、
大さじ数杯であれば沸騰させたまま1分もすれば大丈夫です。

最初はツーンとアルコールの香りがしてきますが、火にかけ続けているうちにその香りもなくなってきます。
目で見てぐつぐつした状態を保つこと、鼻でツーンとした香りがなくなったかを確認することが大切です。

煮込み料理では使用するお酒の量も増えますが、煮込み料理というくらいなので長時間煮込みますよね?
一定以上の温度でくつくつと30分〜数時間煮込むことが前提でしょうから、こちらも問題ないと言えます。

1%未満のアルコールは大丈夫なの?!

「加熱しても1%未満はアルコールが残るんでしょう?それは口に入れても大丈夫なの?」
私もこの心配、しました。
自分が気をつけなかったせいで、子どもに障害が残ってしまうなんてとても辛いですものね。
でも、結果的には大丈夫です!
実は私たちが知らないだけで、身の回りのものにアルコールが含まれているものはわりとあります。
お酢にも微量のアルコールは含まれていますが、私たちは普段から酢の物やマリネを食べますよね。
お醤油にもアルコールが含まれていることがあるのだそうです。
でもそのお醤油でお刺身を食べます。
その他、熟した果物にもアルコールが含まれますね。
また、口には入れないものの基礎化粧品にアルコールが含まれることもあります。

私は上記のいずれも経験がありますが、我が家の子ども達は元気に育ってくれています。

このように、製造過程で発生するようなアルコールや、
加熱処理後のものを通常量食べる分には問題ありません。
安心してくださいね。

妊娠中の料理酒使用についてのまとめ

今回調べたことで、
・ 妊娠中の多量のアルコール摂取は胎児に危険
・ 料理酒はそのままの状態では高いアルコール分が含まれている
・ でもしっかり加熱すればお料理に使っても大丈夫
・ 製造過程や調理後に残るごく微量のアルコールを通常量摂取しても問題ない
ということが分かりました。
「ちょっとならいいか!」と自ら進んでお酒を飲むことはもちろんタブーですが、
普段のお料理の中で加熱したものを使うのなら全く問題はありません。
心配しすぎずに、楽しんで体と心に優しい食生活を送りましょうね。

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